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四六  イエズスはパンをふやされた


 ユダヤ人の過越の祭りが近づきました。イエズスさまは弟子たちをつれて、ガリラヤ湖の向こう岸に渡られました。多くの群衆は岸づたいに、イエズスさまのあとを追ってきました。イエズスさまはこれらの人々をふびんに思われて、お話をきかせたり、病人をなおしてやったりしておられました。

 そのうち夕方になったので、弟子たちはイエズスさまに「もうおそくなりました。みんなを、村へ行って食べ物を買いに、帰らせてはいかがでしょうか」と尋ねました。するとイエズスさまは、「おまえたちの手で、何か食べ物をあげなさい」とおっしゃいました。弟子たちは、「私たちはここに、パン五つとさかな五ひきしか持っていません」と答えました。


 イエズスさまは、「それをここに持ってきなさい」と言われ、群衆を草の上にすわらせ、五つのパンと二ひきのさかなを手にとり、天を仰いでそれを祝福し、パンをさいて弟子たちにくばらせました。人々はみな、おなかいっぱい食べました。

 みなが十分に食べたあと、食べ残しがむだにならないように集めると、十二のかごにいっぱいありました。食べた人々は、女と子供とを除いて、おおよそ五千人ほどもいました。

 人々はイエズスさまのなさった、このふしぎなわざを見て、「このかたこそ、神さまがおつかわしになった預言者だ」と話し合いました。


一 食前の祈り (公教会祈祷文22ページ)

 
主、願わくはわれらを祝し、また主のおん恵みによりて、われらの食せんとする、この賜ものを祝したまえ。われらの主キリストによりて願いたてまつる。アーメン
 父と子と聖霊とのみ名によりて。アーメン。




二 食後の祈り (公教会主祷文22ページ)

 
とこしえにしろしめしたもう全能の天主、数々のおん恵みを感謝したてまつる。
アーメン
 願わくは死せる信者の霊魂、天主のおん哀れみによりて、安らかに憩わんことを。アーメン。



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